藤田涼平さん(柏木工株式会社勤務)
- [更新日:2020年11月16日]
- ID:35

藤田 涼平さん(平成26年度生)
柏木工株式会社 勤務
30歳
山口県出身

問1>今の仕事内容についてお聞かせください。

製造部1課(木取り)で木取りをしています。
具体的にはその日の計画に沿って必要な材料の山を、樹種や厚みなどの規格ごとにフォークリフトで搬入してもらい、必要なパーツに適した板を選別して材料を大まかにカットし、厚みを削り、巾割りした状態で後工程に流す仕事です。
また、特注やショールームの造作なども手伝っています。

問2>今のお仕事でやりがいに感じることは何ですか?

例えば、椅子はいくつかのパーツで構成されていますが、各部位によって求められる性質は異なります。各パーツに適した板を木目、色味、導管の詰まり具合、フシなどを見極めながら歩留まりよく木取っていくことに、やりがいと面白みを感じます。
木材を見る”目利き”としての能力が養われます。

問3>木工のどのような点に魅力を感じますか?
木は他の材料に比べて、同じ樹種でも一枚一枚の板で違いが大きく、反りや狂いなどもあり、良い意味でも悪い意味でも遊びが大きいです。
そこが魅力でもあり、苦労しているところでもあります。

問4>木工芸術スクールに入ったきっかけは?
木工でメシを食っていきたいと思い、独学で木皿やカトラリーなどを作り始めましたが、ノミなどの研ぎ方もろくに分からず、学校で基礎から体系的に学ばないとだめだと思いました。
調べていくうちに木工芸術スクールのことを知り、評判も良かったので入校したいと思いました。

問5>スクールでの勉強が活かされたと思うことはありますか?
多々あります。
木材の性質などの座学、手工具の使い方や手入れの仕方、機械の使い方、CADの使い方、家具の作り方、すべてが役に立っています。

問6>入校前の仕事や勉強で活かされたと思うことはありますか?
建材メーカーの営業を辞めたあと、自分で天井や屋根が崩れ、床が抜け落ちた古民家を半年かけて快適に住める状態まで改修しました。その時に鋸、ノミ、インパクトドライバ、丸鋸、トリマーなどの使い方を覚えましたので、学校での作業にもスムーズに取りかかることができました。

問7>後輩にアドバイスやメッセージをお願いいたします。
この先、木工を仕事としてやっていきたい方には、木工の基礎を学べる非常に魅力的な学校だと思います。
個人的にも、とても良い先生方や仲間に出会え、とても濃い充実した一年間でした。
木工芸術スクールには感謝の念しかありません。
お問い合わせ
岐阜県立 木工芸術スクール 管理調整係
住所: 〒506-0057
岐阜県高山市匠ヶ丘町1-123
電話: 0577-32-1143 ファックス: 0577-32-1929
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