秋田 千晶さん
- [更新日:2022年10月21日]
- ID:434

・秋田 千晶 さん(平成28年度生)
Cafe&Studio nocknock

問1>今の仕事内容についてお聞かせください。

高山市の郊外で「Cafe&Studio nocknock」というカフェをやっています。
「ゆっくりと寛げるカフェ」を目指し、経験を活かして家具や室内空間、建物自体、ガーデンスペースにも力をいれて作りました。
今、5年目ですが飲食の他、木製品の販売や地元作家のクラフト作品展、
スタジオや屋外スペースを使って、ものづくりワークショップや音楽ライブも開催しています。
お客さんはもちろん、自分も楽しんで仕事しています。

問2>今のお仕事でやりがいに感じることは何ですか?

お客さんと珈琲に関しての話はもちろん、家具や空間づくりの事、木工の事、アウトドアや車、カメラなど趣味を含めて話をする機会が多くあり、とても楽しく、またお客さんのお役にたてたり、やりがいを感じています。
でも一番は、珈琲を飲んで「美味しかった!」と言ってもらった時です。

問3>木工芸術スクールに入ったきっかけは?
高山の家具メーカーの営業企画部門で長年働いていましたが、
ふと思い立ち実際に自分で作ってみようと一念発起、退職して入校しました。
年齢的には厳しいかとも思いましたが、地元という事で馴染みもあり、思い切ってチャレンジしました。
入校して本当に良かったと今も思っています。

問4>後輩にアドバイスやメッセージをお願いいたします。
社会経験のある人、学校を卒業後に入学した人、若い人、年配の人、普段知り合えない人達と、志を共にして学ぶ一年間です。
技術を習得することが一番の目的ですが、先生方との交流も含め、これからの人生に有意義な一年になると思います。しっかりと自分の目指すところを定めて、学んでください。
また卒業後、講師の依頼があり「インテリア概論」という授業を担当しています。
そのテーマは「もっと市場を知ろう」です。
「つくる事」だけに意識が集中しがちですが、どんな人達が、どのように使っているのか、自分のつくる家具でどんな人に喜んで欲しいかなど、「つくる」と「市場(使う)」の両輪を意識して学んで欲しいと思っています。

問5>高山市の移住コーディネーターをされていると伺いましたが、活動内容は?
「移住コーディネーター」は、移住について・移住後の暮らしについて、ちょっとした疑問や悩みを、高山市民の先輩と直接気軽にお話しできる機会をと設けられた制度です。
現在、5人が任命されていますが、私のように木工経験者やカフェ、ゲストハウスも経営者、観光協会の関係者などそれぞれの経験を活かして、移住に関心のある方の相談にのっています。
仕事、住まい、環境の事など、不安は多いようです。
皆さん、前向きで楽しそうで、コーディネーターにやりがいを感じています。
*移住に関しての情報は高山市の「飛騨高山移住定住サポートセンター」のHPをご覧ください。
飛騨高山移住定住サポートセンター|高山市 (takayama.lg.jp)(別ウインドウで開く)

問6>秋田さんの飛騨高山への移住のきっかけ・経緯を教えてください。
関西で働いていましたが、隅々知った「オークヴィレッジ」に魅力を感じ、転職&移住をしました。35年も前です。
当時は移住情報の入手手段も少なく、えいやっ!という感じで高山に越してきたのですが、
今は行政を始め、NPO団体の移住サポートも整えられてきて補助制度や情報も入手しやすく、毎年多くの移住者が高山にやってきています。
その後、家具メーカーに転職しましたが、自然と文化、歴史が共存している魅力的な飛騨高山にずっと住んでいます。

問7>移住して良かったこと、苦労したことなどをお聞かせください。
当時(35年前)、まだまだ移住者も少なく、「あんた、旅の人か」と言われたり、買い物するにも大型のお店もなく、また知り合いもほとんどいなく、大変でした。
今では大型のスーパーも増え交通の便も良くなり、そもそも自然環境の良い飛騨高山の暮らしは快適です。

問8>飛騨高山に移住するとどのような暮らしが出来ますか?
「職住近接」が一番の特徴でしょうか。
会社勤めで10から20分位の短い通勤時間の人も多く、とりわけ工房やショップでは自宅を兼ねたところも多いようです。時間面のゆとりや、あの通勤地獄がないことも大きなメリットでしょう。少し郊外に住めば豊かな自然環境で暮らせます。(大雪の年は大変ですが...)
高山からは南に行けば名古屋、東に行けば信州、北に行けば富山、金沢と地理的に各地に遊びに行くにも便利な所です。(それぞれ100キロ以上、距離はありますが...)
海に行ったり、山に行ったり、拠点としてもお勧めです。
飛騨高山での暮らしは自然環境も厳しく、楽しいことばかりではありませんが、
ゆっくりした時間の流れ、落ち着いた住環境、諸々、自分のスタイルで暮らせるのではないでしょうか。
今は移住者も多く、カフェに来られる高山在住のお客さんは、過半数は移住者かもしれません。
すぐ仲間も出来ますよ。

お問い合わせ
岐阜県立 木工芸術スクール電話: 0577-32-1143
ファックス: 0577-32-1929